肩こり・五十肩・首こり
肩こり・五十肩・首こりの原因や症状、対処方法について、明石市の「あかし整体整骨院」の国家資格(鍼灸師・柔道整復師)保有者が解説します。

肩・首の痛みの原因
肩こりの原因
肩こりは、姿勢のくずれ、筋肉の緊張、関節や腱の炎症、ストレス、運動不足など複数の原因が重なって起こります。肩の関節は身体の中でもっとも可動域が広く、細かな動きが多いため、日常生活の中で負担が蓄積しやすい場所です。
痛みを感じても放置してしまうと、肩を動かすたびに強い痛みが走る、夜寝ていても痛くて目が覚める、洗濯物を干せない、髪を洗えないなど、生活面に大きな支障が出るケースも多く見られます。
五十肩(肩関節周囲炎)の原因
五十肩とは、肩の関節を構成する骨や腱、靭帯、関節包などが老化や疲労の蓄積によって炎症を起こし、強い痛みと可動域の制限が発生する状態です。
髪を整える、腕を後ろへ回す、服を着替える、電車のつり革を持つなど、日常の軽い動きでも痛みが出るのが特徴です。ひどい場合は、寝ているときに肩の痛みで目が覚める「夜間痛」が起こり、睡眠不足やストレスにもつながります。
肩こりの原因
首こりは、長時間のデスクワークによる眼精疲労、スマートフォンの見過ぎによるストレートネック、運動不足、姿勢全体の歪み、眠り姿勢、加齢やホルモンバランスの変化などが原因になります。
主な原因・症状
■ ① 肩の筋肉・腱の硬さによる炎症
肩を支える筋肉が硬くなり血流が悪くなると、腱板(けんばん)と呼ばれる肩の深部の筋肉や腱に炎症が起こり、痛みが出やすくなります。放置すると、筋肉・腱がこわばり続け、肩を動かすたびに痛みが発生します。
■ ② 姿勢のくずれによる負担
猫背や巻き肩、ストレートネックなどの姿勢不良により、肩の関節にねじれが生じると、肩周囲の筋肉に負担が集中します。その結果、肩を上げづらい、重だるい、首まで痛むといった症状につながります。
■ ③ 関節包・滑液包の癒着(拘縮・凍結肩)
痛みが出ることで肩を動かさなくなると、関節を包む袋(関節包)や肩峰下滑液包が癒着し、可動域が大きく制限されます。この状態は「拘縮」または「凍結肩」と呼ばれ、動かそうとすると強い痛みが出ます。
■ ④ 加齢による変性
40代以降は、肩の腱や軟部組織の弾力が低下し、小さな動きでも炎症が起きやすくなります。スポーツや重い荷物の繰り返し動作がある人は特にリスクが高まります。
五十肩は自然に治る?
一般的に「半年~1年ほどで痛みが軽減する」と言われることがありますが、痛みが治まった後も可動域が戻らない、腕が上がらない、ボールが投げられないなど、後遺症が残るケースは少なくありません。
リハビリをしないまま放置してしまうと、癒着がさらに進行し、改善までに長い時間がかかってしまうことがあります。
なぜ突然肩が痛くなるのか?
肩の痛みは突然起こるように感じても、多くは「筋肉の硬さ」「姿勢の悪さ」「負担の蓄積」が長期間続いた結果です。
肩や首まわりの筋肉が慢性的に緊張していると、寝ている間にも筋肉が休まらず、朝起きたときから肩に重さや痛みを感じることがあります。
そのような状態が続いたあとに、腕を上げた瞬間や、物を持った瞬間など、軽いきっかけで痛みが一気に強くなることがあるのです。
放置した場合のリスク
- 痛みが強くなる
- 関節の可動域がどんどん狭くなる
- 夜間痛で眠れなくなる
- 肩だけでなく、首・背中・腕にも痛みが広がる
- 日常動作が制限される(服が着られない、髪が結べないなど)
- 仕事・家事にも支障が出る
- 改善までにかかる期間が長くなる
放置すればするほど拘縮(癒着)が進み、改善に時間がかかる傾向があります。痛みが出始めた段階で早期ケアを行うことが重要です。
治療法
肩の痛みの状態・可動域・筋肉の硬さ・姿勢を確認したうえで、症状に合わせた施術を行います。
● 電気療法(低周波・微弱電流)
筋肉の緊張を緩め、痛みを和らげる効果があります。急性期の強い痛みがある時期でも安全に施術が可能です。
● テーピングによる負担軽減
肩の重みを軽減し、動作時の痛みを抑えるためのサポートとしてテーピングを行います。日常生活や睡眠中の痛みが和らぎやすくなります。
● ストレッチ・関節可動域の改善
痛みの程度に合わせ、関節包や肩周囲の筋肉を安全に広げていきます。コッドマン体操など、円運動を利用した負担の少ない運動も行います。
● 筋力強化(EMS・徒手抵抗)
肩を支える深層の筋肉が弱いと痛みが再発しやすいため、痛みが落ち着いた段階で筋力強化を開始します。EMSや軽い徒手抵抗運動を使い、安全な範囲で強化します。
● 温熱療法(超音波・ホットパック)
血流を改善し、筋肉や関節の柔らかさを取り戻すため、深部には超音波、表層にはホットパックを使い分けながら施術を行います。
● 姿勢・肩甲骨の動きの調整
巻き肩・猫背・ストレートネックのような姿勢不良がある場合、肩の痛みは繰り返します。肩甲骨の動きを改善し、肩に負担のかからない姿勢をつくることで再発予防につなげます。
下記の項目に該当していたら要注意
- 肩や首を動かすと痛みが出る
- 腕が耳の横まで上がらない
- 夜寝ているときに肩の痛みで目が覚める
- 髪を結べない、背中のファスナーが閉められない
- 肩を動かすと「引っかかる」ような感覚がある
- レントゲンやMRIで原因が分からなかった
- 痛みが出るのが怖くて肩を動かせない
これらは、肩の筋肉・腱・関節が限界を迎えつつあるサインです。放置すると改善が遅くなり、可動域が戻らなくなる場合もあります。早めのケアで根本から改善していきましょう。


